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国際カール・レーヴェ協会名誉会員に推挙される

シュテッティンばかりではなくポーランドのワルシャワ(特に特命全権大使、山中誠ご夫妻のお力添えに感謝いたします)、クラクフ、ポオーツクの四都市を周遊した「日本歌曲&レーヴェ歌曲コンサート」の翌年のことです。

2014年4月26日に私はドイツ国際カール・レーヴェ協会名誉会員に推挙されました。ポルシェ代表から内定の国際電話をいただいたときは、夢ではないかと驚きました。学生時代からの憧れの名歌手の仲間に迎えられた文字通りの名誉でした。

宮廷歌手H.プライ (1996年認定) T.アダム (2001) K. モル (2002) D.フィッャーディー スカウ(2004) P.シュライヤー(2006) R. トレーケル(2008) に続く七人目です。既にレーヴェのCDをリリースしているドイツ人歌手も多い中、選出されたのです。オーストリア、オランダ、イギリス、アメリカ国籍を持つレーヴェCDを出している歌手たちも知っていますが、これも驚いたことに、私はドイツ人以外初めての外国人でした。

P・シュライヤーだけレーヴェのCDや演奏記録がありませんので、ノミネートは必ずしもレーヴェのスペシャリストだけではないようです。ドイツ音楽を専門とした私の集大成をドイツの名誉として、結果を出してくれたとしたら、こんな光栄なことはありません。

嘗て私がドイツに飛ぶとき、中山悌一先生が、在独の日本人指揮者に推薦状を書いてくださいましたことを思い出しました。「……勉強次第では、ドイツで一流の歌手になる能力を持っています……」(1970年5月11日付)。長い間の目標とプレッシャーになっていましたが、50年後の今、ようやく中山先生に成果をご報告できるような気がします。