2019年4月、CD《チマローザ:宮廷楽士長&ペルゴレージ:奥様女中》/佐藤征一郎、発売!

■ 各誌からご高評をいただきました。

『ぶらあぼ』 2019年6月号掲載

17~18世紀のイタリアで、シリアスなオペラの幕間に息抜きとして上演され人気を博した「インテルメッツォ」。その有名な2作品に挑んだ、日本の名バスバリトンによる絶頂期(1984年)のライブ演奏が登場。オーケストラの練習風景を各楽器奏者と格闘するマエストロの視点で描いた一人芝居《宮廷楽士長》はイタリア語、小間使いが金持ち老人の妻の座におさまる過程を面白おかしく描いた《奥様女中》は日本語訳による上演だが、どちらもステージ上の楽し気な雰囲気が絶妙に伝わってくる。両公演のピアノ伴奏を担当した川口耕平の明るい音色も素晴らしい。(東端 哲也 氏)

『音楽現代』2019年7月号掲載

80年代に大活躍したバッソ・ブッフォ佐藤征一郎の美点をしかと伝える全曲盤。チマローザ《宮廷学士長》はイタリア語(対訳付き)、ペルゴレージ《奥様女中》は日本語歌詞で歌われているが、どちらも佐藤の言葉が通り良く、表情豊かで切れも良いフレージングと相俟って音の妙味を鮮やかに伝えてきた。《奥様女中》のヒロイン紙谷加寿子はひと昔前の細めのスーブレットだが(訳詞も担当)、ドラマの弾けた感を伝えるべく熱唱。ピアノの川口耕平のしゃきっとしたタッチも、2つのインテルメッツォの洒脱さを雄弁に打ち出すものと思う。どちらも84年のライヴだが、音は鮮明で聴きやすい。アンコールとして伝・ロッシーニの〈猫の二重唱〉も併録。(岸 純信 氏)

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