ポーランドでレーヴェをうたう

地上4mくらい宇rのオルガン席の鉄サクにつかまってシュテッティン大聖堂のミサで献歌
ミサの中 Dr.フィリペック氏が密かに撮影

北ポーランドのドイツ国境沿いのシュテッティン(Szczecin/Stettin)市は、レーヴェが生涯の大半46年間活躍した場所です。そこを訪れることは長年の夢でしたが、元日本ポーランド文化協会会長Dr.S.フィリペックご夫妻のご支援をいただいて2013年9月にそれが実現します。その上シュテッティン大聖堂のミサでは、レーヴェの心臓が置かれているパイプオルガンの支柱のすぐ隣で、レーヴェの歌曲「聖フランチェスコ」「ヴィリアと乙女」(ポーランド最大の詩人A.ミキィエヴィッチの詩による)、そして私の委嘱作品、川口耕平さんが作曲された宮沢賢治の「雨ニモマケズ」(世界初演)、以上の三曲をパイプオルガン伴奏で献歌することができました。72歳で亡くなった彼の縁りの地で当時72歳の私が歌うことができたのは、偶然を超えてレーヴェの魔法のなせる業だったのかもしれません。その夕方にはレーヴェの歌曲、バラードをメインにして日本歌曲も入れたリサイタルが、地元アレキサンドラ財団の主催で開催されました。演奏会前の短い合間にシュテッティン市立図書館を訪れ、私が編集上梓した全音版「レーヴェ歌曲集」上下巻を寄贈、大変喜ばれた館長、専任職員の方々とお会いしました。念願のレーヴェの資料、古い楽譜、自筆譜を妻と一緒に見せていただき、おまけに調査のためなら自由につかいなさい、と部屋まで用意してくださいました。

シュテッティン市立図書館資料室で自筆譜などを見せていただく
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